読書ノート

Mortimer J. Adler, Charles Van Doren, HOW TO READ A BOOK; PART 1

第一章まで。全部読むのにはだいぶかかりそうなので中断。 こないだの「 HOW TO STUDY 」の感想でしばらく HOW TO 本の強化期間にしようと言ったので、というか同時に amazon で頼んだ本でした。訳本はまえに読んだので、それとの比較を主にメモしてみる。ま…

Arthur W. Kornhauser, HOW TO STUDY

表記のしかたを洋書のっぽくしてみたよ!という話。 洋書を読んでみたよ、という話ですね。実は或る別の洋書を今年の三月に買っており少しだけ読んだのだが、それは他の仕事や学校がはじまるとともにうやむやに……という話でございます。そういえば七月くらい…

ルネ・デカルト『省察』

山田弘明訳。 書くのをすっかり忘れていましたが読みましたよ(誰に?)。わりと身を入れて読んだので、なんかしら言えると思います。 デカルト先生の『方法序説』は高校のときから数えて三〜四回読みました(薄いので……)が、懐疑論から出発して神の認識に…

外山滋比古『思考の整理学』

最初書店で見かけたときは、タイトルに惹かれた(このタイトルはうまい、というか、ずるいと思う)ものの目次を見るかぎりでは「学」というほど体系立ったものではなくどちらかというとエッセイだなーと判断したので買わなかった。のち、方法論の本も読んで…

苅谷剛彦『知的複眼思考法』

いわゆるハウツーものも読んでおかないとなあ、というか、要するにこういう類のものを拒否する理由は“徹頭徹尾自力で道を切り開いていきたい”ということに収斂されると思われるが、まあ普通のひとはそんなことはできないので僕も他者の助けを借りる次第なの…

円城塔『Self-Reference ENGINE』

購入は2009年2月。読み始めたのは7月20日頃で、読み終えたのが30日頃。 ジャンルはSF……なんでしょうね。でもそれはチェックシートによる分類だ、とも言える。宇宙とか時間とかは出てくるけど、いわゆる冒険なエスエフっぽくはない。勝手に理論を展開して勝手…

ふろあがり

リハビリ気味に、ここ二箇月ぐらいで読んだ本(あんまし読めてないが……)で良かったものなど挙げとく。 M.J.アドラー, C.V.ドーレン, (訳 外山滋比古、槇未知子)『本を読む本』 本の読み方、本を読むときの基本的な態度を説いた本。しっかり詳しく本を読み…

5月まとめ

書きさしの幾つかの日記を放ったまま、5月はもう終わろうとしている……、いまだ文体が安定しない私こと楡です&こんにちは! たとえばひらがなの分量であったり、「っ」とのつきあいかたであったり、アラビア数字を全角にするか半角にするかであったり、しま…

『平凡』二葉亭四迷

表題作のほか、「出産」「雑談」「余が言文一致の由来」「余が翻訳の基準」「私は懐疑派だ」「予が半生の懺悔」収録。 とにかくこれで二葉亭四迷の小説(全三作)をすべて読んだことになるんだな。「浮雲」「其面影」「平凡」ときて、どれも似たような主人公…

『反文学論』柄谷行人

柄谷行人による文芸時評。氏の文章を読むのは初めてで、実際に読んでみて「固有名詞を振りまわす、いけすかない批評家」という失礼すぎる偏見は取り除かれました。失礼すぎる。すいませんでした。断言調の文章は小気味よく、ただ、一面では「えーそれでいい…

『舗石の思想』秋山駿

もともとは『歩行と貝殻』が読みたかったんだけど文庫化されてなかったのでこれ。この本に書かれていることの主題は「私は並の人間になれない」ということの提示と、その解決へのあがきであるとして読んだ。……とだけ言うと語弊があって、「私」がいわゆるダ…

『水中都市・デンドロカカリヤ』安部公房

安部公房が紹介されるとき「シュールレアリスム」という表現をよく目にしますが、この短編集は確かにそれをはっきりと感じられた。初期のものだからなのか、少し荒削りかな? という気もしたけど、まあ大したことではない。収録作品はどれも面白いけど、特筆…

『西洋哲学史』今道友信

まあ、とりあえず一通りの哲学史を知っておくことも必要だろうと。思って、読んでたんですが、案の定というかなんか最後のほうは流し読みだったなあ。やっぱり思想の要約、それも一事項というレベルでの要約は初見で理解すんのは困難。ヘーゲルのとことか「…

『はじめての分析哲学』大庭健

一発目から不安がかすめることを言いますが、わりと斜め読みでした。とりあえず手早くブンセキテツガクなるもののイメージを頭のなかに拵えるため、ということで。なにか特定のジャンルの概要を知るには、やっぱ一冊の本でも読まなきゃだめなんだ( Wikipedi…