『はじめての分析哲学』大庭健

はじめての分析哲学
 一発目から不安がかすめることを言いますが、わりと斜め読みでした。とりあえず手早くブンセキテツガクなるもののイメージを頭のなかに拵えるため、ということで。なにか特定のジャンルの概要を知るには、やっぱ一冊の本でも読まなきゃだめなんだ( Wikipedia じゃダメなんです)、というのを近頃ようやく習得したので、すみやかに図書館で借りた。本の内容と関係ないが図書館はなんて素晴らしい施設なのだろう! とひさびさに足を運んで気づきもした。本文中に鉛筆で傍線が引いてあったりしたのは全部消して返しました。もしかしてマズいことしたわけじゃないよね?/内容。とりあえず当初の目的どおり、分析哲学がいかなるものか、ということは漠然とつかめた。予備知識ほぼゼロの状態からでも読めた(まあ「認識論」「存在論」などの語彙は必要なんだけど)んだから、いい入門書なんだと思います。あと文体がちょっと変わっている。凝った言い回しが多いのは、(おもしろいんだけど)入門書としてはどうなのかな? とも思った。やたらていねいな語りは当サイト四月二日の日記にはっきりと影を落としてます。