なにか書こうかなァンと思って書いてみては途中で消しているの

 ですね。こんにちは。大学生の楡です。朝の電車のぎゅうぎゅうに消耗するわたしです。ぎゅうぎゅう。ぎしぎし。人間という物体の波に圧されてぼくの胸は前のスーツを着た男の背に押しつけられる。ぎゅう。体勢をかえるわけにもいかず。こんな公的にインモラルな空間はなかなかないのではないかと思います。そういう時間帯に当たると本なんて読めたものではない。と思いきや前の人は週刊の漫画の雑誌を開いているのではああ、と思う。いや、前の人は若干余裕のある空間を前方に確保してここに臨んでいるから、別に尊敬に値いするとかいうわけでもない。というかその空間おれにも分けてくれよ。分配してくれよ。空間は万人に等しく分配されるべきだとは思わないのかね? え? 君? どうなのかね? などとは思わなかったのだが、男はなにやら落ち着ける姿勢を探るように躰をずらす。しばらくおいてふたたびずらす。またずらす。俺か。俺が胸をあなたの背に押しつけているから。だから気持ち悪いとか痴漢だと腕を捩じあげられるのは御免だとかいう理由でこれから逃れようとするのか。念のため確認しておきますが僕は男性です。あと男色でもありません。このお話はあくまで前述の「公的にインモラルな空間」における網掛けの悲哀や人文学的な薄いある種の感情といったものを扱っているのであり、なんか笑ってもらおうとかなんかそういう意図があるのではない。のでした。
 んー書けることはいろいろ書けるといえば書けるんですが、もうそろそろ消しちゃうだろうというのと他にやりたいことがあるのとで以下はまたいつか。とりあえずお金がすごい勢いで減っているので早めにアルバイト始めます。