沈黙中

 というタイトルで何か書こうと思うんだけど。
 風呂はいってくる。
 ただいま。「噂で聞くよりも、実際に目にしたほうが遥かに大きな衝撃をもつ」ものも多いし、「実際は大したものでもないが、噂で聞いた内容が自分のなかで増幅して元よりも遥かに大きなものになる」ものも多い。いずれにせよ、わたしたちは「実際のところ、どうなのか」を追い求めなければならない。……のようなことを風呂で組み立てていた。それは何か。 twitter で目にした或る発言から思い出したことだった。インターネットによって世界中の、大小さまざまの情報を部屋にいながらにして得ることができるわたしたちは、しかし、画像や文章だけでは到底記述し切れない世界があることを忘れてはならないだろう……みたいな、みたいなことを高校時代などしばしば考えて、反芻していて、いま、こういうふうに客観的に冷静に記述できているのは、僕はもはや当事者ではないからだ。「噂」を実際に目にする機会は増えた。鉄道では毎日のように人身事故が起こっている。はあーやっぱり子供はよく教育すればこんなにしっかりしてんだなー。なにあれあの高校生カポーはキ、キ、キ、キスしてるのか?! なんでこんなにトイレットペーパー浮いてるんだよ……。うんぬん、うんぬん。そういう、なんか、現実世界はなにかとグロテスクで、ちょうど去年のいまごろあたりは「インターネットはグロテスクだ」などと言っていたことを思い出し、なにか思うわけです。あれはどういう意味だっただろう。おそらく、情報が自分のなかで増幅し、ほしいままに成長してしまうこと、現実世界を見る機会に乏しく、その成長の歯止めがなかったことが、背景にあったはずだ。それでなんだっけ? あと、睡眠が好きになった。いや脱線しましたね。さっきまで何書こうと構えていたか、すっきり忘れてしまったので、欠けたピースは気にせず、手持ちカードを消費することに傾力します。それで、タイトルの「沈黙中」はなにかといえば、ちかごろなにかと忙しくって……なんて僕が言うとなにかと胡散臭く映るかも知れませんが、でもけっこう忙しいんです。なんて、もっと忙しいはずの読者さまがたに語りかけるのも顔の見えない関係ならではという感じがいたしますが、まあ以前の帰宅部高校生、自宅浪人生の時代とくらべると各段に忙しく、また行動が(ある程度)自発的であり、健全であるという気がしている。それは 90% くらいは好ましいことなのだろうと思う。なぜ 90% かと問われればそう感じるからとしか答えようがない。まあそれくらいが健全なんじゃないの、なんて言葉遊びでごまかそうとしてみる。そんでとにかく永久なるヒマは失われて、日記執筆に流れつくことはあまりない。だから「沈黙中」。リアルが充実してくると日記を書かなくなるというのはまったくその通りで、だから僕がここで書いているというのはたぶん、ややイレギュラーなことかもしれない。悪とは言わないが、その自然な傾向にしたがって読書でもなんでもしていればいい話なんだ、とは思っている。ある面で、この日記は頻繁に日記を書いていたあの頃に対する埋めあわせなのだろう。
 ……とかなんとか書いていると、なんか「閉鎖します」とでも言いだしそうに見えるかもしれませんが、自由気ままに思いつくままにモノを書き連ねてゆける場というのはやっぱり捨てがたくて、まあ、必要なんだろうなとは思う。ので、多分せいぜい投稿ペースが落ちるくらいのものではあろうと思います。それではシツレイ。