勉強は趣味

 明るいことを書きたい人がいて、自分を高く見せたい人がいて、自分のだめな部分を露わにしたい人がいて、気に食わないことは世の中にたくさんあって、アドレスバーの「b」や「s」を「d」に変えてみては一喜一憂している日々があって、しようと思ったことのうちできたことはいまのところ一握りしかなくて、そういういろいろな出来事がこの間にもあるわけだけれど日記はそのすべてを語るわけじゃない。
 さて、次回予告です。次回の日記の補遺。またも新宿のジュンク堂にて。かなりお金を使ってしまった。

岩崎武雄『西洋哲学史

西洋哲学史 (教養全書)
 これから(……)いろいろ哲学書を読んでいくにあたって、ひとつ指針・基準・幹があるといいかな、と思い、教科書性が高そうなものを選んだ。すこし読んでみましたけど歴史書的な記述が多く、また整理が巧みでよいです。

中島悠爾, 朝倉巧, 平尾浩三『必携ドイツ語文法総まとめ』

必携ドイツ文法総まとめ
 ドイツ語を勉強するので、たびたび引くことになるだろうと購入。アマゾンで見た結果、基礎からあって適度に深く、コンパクトで使いやすいとのイメージを得たのでこれに。ごく基本のところの例文はない。ははーん教科書と文法書とは違うのだなと認識された。

編:小学館辞典編集部『句読点、記号・符号活用辞典。』

句読点、記号・符号活用辞典。
 記号の用法については二度記事にも書いたし(http://d.hatena.ne.jp/misunderstanding/20081005/1223177160, http://d.hatena.ne.jp/misunderstanding/20090123/1232702389)、また今度「新しい記号体系の提唱」*1と題して当サイトにおける記号の用法をいったん統一してしまおうとも目論んでおりました。以上のように個人的に興味ある問題なので、ホホーこれで記号の使い方に迷うことはない! とよろこんで購入。……ここまではよかった。しかし驚いたのは一つの記号に充てられている意味、というか、一つの記号がまあいろんな用途に使われていること! 僕の「新しい記号体系の提唱」においては、“一記号一意味”を目標にそれを組み上げようと考えていたのですが、しかしそれはおそらく不可能な業なのですね。そもそもわれわれが普段用いている言葉からして複数の意味をもっていて、発信側があらかじめ意味を一つに確定するのではなく、受信側の解釈能力に半分をゆだねてコミュニケーションは行われている。だから記号にせよ相手に伝わるだろう用法で使われていればそれで充分なのであって、無理に記号をひとつの意味の枠に押し込めてしまうことはない。と思いいたりました。その意味で本書序文の「記号類は《漢字/平仮名/カタカナ/アルファベット》に続く“5番目の文字”として市民権を獲得しつつある」という記述には眼をひらかれる思いでした。
 この辞典、読み物としてもかなり面白いです(特に例文の選定がいい;偏ってますが)。おすすめ。

*1:ちなみに、元ネタは……