劣等感にさよならしたい

 いや、いまさら気づいたけど、常識的にそれはすべきでないと知っていたはずの「自分を他人と比較する」ということを、僕自身がやっていた(それも、かなり長いあいだ)んだな。「いやー他の人と比べてたらなんにもできないっスよ」と、人にアドバイスする勢いで、自分の行動原理の一つに数えるくらいに常識化していたんだけど、いやあ他ならぬそれを言ってる本人がそれを実行していなかったとは! ね! ひとまず驚きました。
 高校入ったあたりから僕を苛んでいた全体の一端、すなわち“劣等感”がここから発しているわけです。あたりまえだけど人と比較することから劣等感も生まれるわけでね。もちろん劣等感というヤツも、自分を駆り立てるという点では必ずしも排除すべきものとは言えないんだけど、僕を苛んでいた全体のもう一端には「行動できない壁」があった。根源的な怠惰、とでも言い換えられるのかな。まあそういうものがあって、劣等感が生じてエンジンをふかしてもアブラをさしてないからギイギイ音をたてるばかりでうまく動かない、みたいなね。ことになっていたんだと思う。今もそうか。いや責任転嫁するつもりじゃないんです。だから今いろいろ言うわけだし。言ったら動くし。動くよ俺は? 動くぜ? とまあ公言しといたら少しは動機の足しになるかなあという魂胆であるわけですが、
 要するに劣等感っつうのは僕にとってジャマなんですね。絶対的に自分を高めるみたいなことを考えないと、あんまりいいことないなあと予感していたんです。なんというか、相対的にみて自分が上だ下だと言うのが空虚だというだけでなく、動機として脆弱というか、不完全かなあという気がね。していたわけですね。実際はどうなのか知らんけどね。だから基準はあくまでも前の自分と比べてどうなんだ、ということで見たほうが暮らすうえでも楽だし、自己完結してるので動きやすいとも思う。うーん。ので、まあ以後はそういう考え方でいきたいなあ、いこうなあ、と思っているところ。いやなんか理想的なビジョンが見えているんですよねー。