「とりたてて書くべきこともないので書かない」というのはまずいよなあと思うので、書く。何のために? 僕の「日記」のために。そんな日記を守る必要はあるのだろうか。
 まあ、話題はあるんですヨ。「とりたてて書くべき」というほどではないものですが。もちろん書けることがひとつもないならば何も書けないわけで、いつだって、なにかしら読者諸賢あなたがたに報告したいこと・報告してもいいことはある。さて、最近は。
 最近というか昨日、夜、寝る前、寝ようとふとんを敷いたとき、不意に「なにも成し遂げていない……」という意味のものが頭をよぎりまして、何かといえば僕は読書量が少なすぎる。本棚のいわゆる積読コーナーは知らず知らず増えていくばかり、僕の読書経験の蓄積はまるで太陽の動きを観察しているように遅く、これではなんというか夢がない。大学入った当初、当面の目標は読書量を増やすことだと言ったよなあ? そして数ヶ月後。これか。夢がありません。むしろ空虚な夢しかない。実が欲しいね。ただただ退屈で無為な時間の流れを眺めるともなく眺めていないだけ。死んでしまうわ。死んだらすべて終わりだが生きてる自分が生きていないのは悲しい。遺憾。遺憾である。どうしたことか。などなど、ほんとうはそんなながながと自らを責め絶望したのではありませんでしたが、ふたたび頭をもたげてきた怠惰の告発、ということで、ひとつひらめいたのが「本を3冊読むまでは本を買わないようにしよう」という至極真当老忍者というか初歩的な生活改善術であったわけです。趣味にノルマを設けるなんて本末転倒のようにも思われますが、没入する気質を失って久しい私であるので、こうでもしなけりゃ生活の質なんて維持できないさ。まあ、どうせ規則を守る気持ちがゆるむまでのつなぎでしかありませんが、たぶん生活は「つなぎ」の連続だ。


 P.S.こないだまで「書く」「書いてる」「考えてる」など言っていたものは、ぐだぐだに長引いてしまったため、投げました。