改装を回想

駄洒落とはお世辞にも言えない、というか変換候補にあったゆえに思いついただけの人任せな軽薄・軽率・軽易な同音異義語の並列から始まった複雑怪奇、魑魅魍魎のショウリョウバッタが跋扈する当はてなダイアリー「楡男」なのですが、この外見上の変化は僕の心境の多少の変化によるものです。ネット上なのにこんなに縮こまるって何よ!!
取り乱しました。いうより、取り乱しながらも書いていきたいと思います。以下は、どういった経緯を以って今回の改装に至ったか、なるべく、なるべく分かり易いように、記していきたいと思います。今現在、事実、私は何処に向けて書いているのか分からなくなってきています。ちょっと悪い兆が見えはじめておるのであります。おお、私は一体誰のために、誰に向けて書いているのでしょう。自分のため?? しかし、公開している意味は? 良し一歩譲って、自分のためだけに書いているとしよう。しかし誰に向けて? まさか自分だけに向けて書いているとは言えまい。このダイアリーは不特定多数の目に曝されうる状態にあるではないか。それとも、「究極的にはすべて自分のために他ならない」というような空論を弄するつもりか?
OK。このように調子に乗って書けているうちはまだ大丈夫だ。大・丈・夫、だ。しかしこのようにマワリクドイ文章は読み手にとって非常なる不快感をもたらすのではないかと僕は前々から悩んでいるのですが、しかしクライアントの、しかも自分の脳内で勝手に作り上げた幻のクライアントの要望に服従服従服従自家中毒ショーの方が遥かに苦しいのではないか! と思い直し、今日はこのはてなダイアリーのスペースを借りて、好きなように書き綴ってみようと思う。束縛と制限とは違うのよ。


でさ。今回の改装に際する、試験頻出の最重要ポイントはこれ。「妄誕F」との連絡を絶った。宜しいでしょうか。それで、ナニユエに? と、当然問われるはずなので、僕はその問いに答える。しかし一人で語りっ放しというのもいい加減むなしいように思えてきたね。まあいいです。とにかく。このはてなダイアリーは元来は「妄誕F」という日記サイトの分館として成立したもので、いわばそれに対する服属関係を持っていました。はてなダイアリーは飽くまでオマケだよ、と、暗黙のうちに了解をしていたのでした。でもそれなりに続けてみるとそううまくはいかないもんだね。どうやら妄誕Fの僕と、はてなダイアリーの僕と、次第に分裂しはじめたのです。妄誕Fに服属していたはてなダイアリーは、この朝貢関係(このダイアリーには妄誕Fへの客寄せという役目も託していました)を抜け出し、いっぱしのダイアリー権を主張するようになりました。サブ的な役割であるはずのこのダイアリーに、度々長めの、力の入ったテキストを投下していたことを思い起こしてくだされば、と思います。それに、そうそう、周囲にもそういう風潮があった。すなわち、妄誕Fを登録しているアンテナと、このはてなダイアリーを登録しているアンテナとはほぼ食い違っていたのです。これを眺めながら僕は、当初の企てはすべて間違っていたのではないか、読者のあり方を見誤っていたのではないか、と思い始めました。
まあでもそこまで思いつめていたわけではなく、上述のアレコレの半分は僕の執筆性饒舌症の成した story と見て間違いないでしょう。そもそも現実のあり方から言って、こんなウマく話が運ぶことなんてなくて、断片的な思いの数々が眠れない夜に結集し、そいつを捏ね回して蹴飛ばしてひしゃげたものをごめんね、と呟きながら特定不能な四足歩行動物の形に作ってみた、という感じの解釈が妥当です。ただもう妄誕Fと当ダイアリーが封建的主従関係、実在の自分と鏡に映った自分、一次創作と二次創作、というような関係を保持するに我慢ならぬ!! と早合点したものですから、こうなりました。
あとは、改装の内容に関する覚え書きを幾つか。「連絡を絶った」の程度についてですが、ページ右にあるリンク集から妄誕Fを抜かしたのと、プロフィールに「俺、妄誕Fっていうサイトやってます」的な記述を消した、の二つ。というわけで、本ダイアリーから完全に該当の情報を抜き去ったわけではありませんが、それで充分だと思う。過去を変えたいわけじゃなく、単に分離独立を目指すまでですから。あとは心機一転ということで、まあ大して一転してないけど、デザインとダイアリー名を変えました。ああ、疲れた。文章の構成として落第モノのような気がしますが、ひとまずこれで様子見ることにします。以降も見るという人がいれば、どうぞよろしくお願いします。