『涼宮ハルヒの憂鬱』谷川流

読んだ。

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

もう「遅ればせながら……」という文句さえ消費期限切れですが。
ライトノベルというものに興味がある」「社会見学のようなものだ」「手が出しづらいのは事実だがこれではSFを差別する人々(今もいるのか)と変わりないではないか」「ハルヒはもはや一般教養だろう」……などの思いが交錯した結果、三月末にえいやっと買ってきた。それはどうでもいいですけど。
ライトノベルのあり方を知る、という当初の目的が達成されたかどうかは怪しいですが、これ、案外と楽しめた、どころか、かなり面白かったと思う。なにが? と、言うと、僕としては言葉に窮するしかない。小説とくにこの類の……まぁ、いいや。
弁解だ。普段好んで岩波文庫などを買っている僕であるが、そして岩波文庫的なものがけっこう好きでもある僕だが、だからってライトノベル的なものが好きではないとは言わせない。両者は対立概念ではないし、仮に対立概念であっても、プラスとマイナスのようにデッドオアアライヴな関係ではないのではないか。?? 何言ってんだ俺?。だからー、えーっと、つまり俺が今までライトノベル的なものを好んでこなかったのは、単に今までそれに触れていなかったから、それだけなのであり、どっかでハマっていた可能性だってじゅうぶんにあるのだ。だから何だろう。
話戻すよ。といってもこの本の中身についてはもう途方もないほど語られていると予想するので、これ以上書くこともないのですが。ともかく面白かったです。そこだけ誤解のなきよう。


あーところでこの本とは関係ありませんが、心の安静を保つことが大事なこの浪人生という状況下にあって、このような感情の動くお話を読むのは危険だよなあ。以後、自重します。