move

いやー。危ない。

move super tune-BEST SELECTIONS-

move super tune-BEST SELECTIONS-

ちょっと息抜きに……と該当CDの数曲を耳に流したのだが、収録された音源の日常的連続感的な心地良さに包まれて危うくノンストップで最後まで聴き通そうかと思ったくらい。
ジャンルはJ-POPだ。電気グルーヴの新作のことではない。あのタイトルは試聴した限りではギャグか皮肉に過ぎないでしょ。
それにしてもこの音の安っぽさは何だろう。筆者は音楽機材を触ったことがないので判然としないのですが、シンセサイザーから出たままの音を使っているのかな。バックトラック作っている人は音に対してこだわりがないのか? これが逆説的にこだわりなのか? 常に変化しつづける、というような意味で move とつけたらしいですが、「常に変化しつづける」を「無節操」「浅く広く」と読み替えればそうともとれる。しかしながら別にトラックの質が低いということはなく(たぶん)、それは一種、音ばかり豪華にして中身が伴わない金持ちクリエーターに対するアンチテーゼなのかもしれない……とか書くとヘンな評論家みたいでイヤなんですが。
あと歌詞が耳に入ってこない(疑われる要因としてはどうでもいい歌詞なので注意して聞き入れようとしないか、ミキシングと歌い方の問題)ので、J-POPでありながら洋楽っぽい音楽でもあります。ありません。ごめん。いわゆる「洋楽っぽい」という形容からは遠いと思うんだけど、僕自身としては洋楽を聴くときのように接してる。歌詞が耳に入ってこない上に歌詞カードの文字がまた小さいんだな。