『教養としての大学受験国語』石原千秋

教養としての大学受験国語 (ちくま新書)

教養としての大学受験国語 (ちくま新書)

とりあえず一周。大学受験における科目「現代文」の問題文が、どのような背景において、どのような問題意識をもって書かれたのか、つまり、ナニを論じているのか、ということがわかる。良いです。受験問題や制度の批判もあって、読んでいて楽しい。ただこの本が出たのが2000年なので、話題は多少古くなっているかも。しかしこれは受験対策の意味だけでなく、「大学にはこれだけのことは身につけて入学してほしいという僕の願いが書かせた本」だそうなので、今の入試の流行りとはあまり関係なく有意義だと思います。