『ペンギン村に陽は落ちて』高橋源一郎

ペンギン村に陽は落ちて (集英社文庫)

ペンギン村に陽は落ちて (集英社文庫)

高橋源一郎の本は初めて。
なんでしょうね。これ。小学生がふざけ話にするようなアレなんですけど。で、あんまりアレなので「これでいいのか?」と思うこと数度なんですけど。「なにこれ。」じゃなくて、「なにこれ?」という評を下したい感じなのですけど。パロディ……ではない。少なくともアラレちゃんだのサザエさんだのといった対象のパロディではない。のだ。例えばそういえば「バイオレンスサザエさん」という有名なパロディ画像があって、小学生のとき(学校にパソコンが普及しはじめた時代)に友人にそれの印刷したヤツを見せられたとかいうのを思い出してさっき検索して見ていたのですが、この小説には例の画像のような子供じみた悪意、つまり小学生がゲラゲラ笑うようなものではなく、なにやら得体の知れない気持ち悪さがある。で、話の中にキン肉マンだのドラえもんだのといった文字列(キャラクターではない)を頻出させることによってその気持ち悪さ、違和感、ゆがみ、……等といったものを発生させていることは間違いあるまい。僕は何を言ってるのかな。まあなんか「スッゴイ変な感じがした」ということを言いたかった。